LEDを使用した、和室用照明である。
昔のつつましい照明を参考に、部屋全体照明を1つの照明器具でまかなうのでなく、部屋全体を照らすものと手元を照らすものというようにして、消費エネルギーの削減を図る。
このページでは、部屋全体照明について、記述している。
名称 | 型名 | 仕様 | 個数 | メーカー |
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パワーLED(電球色) | LXHL-MWGC | 定格:3.42V/350mA,光束:20ルーメン,色温度:3300K,指向特性:110° | 8個 | Lumileds |
パワーLED(白色) | LXHL-MWEC | 定格:3.42V/350mA,光束:25ルーメン,色温度:5500K,指向特性:110° | 4個 | Lumileds |
定電流部品セット | RSD-700 | 面実装700mA(スイッチング方式) | 1個 | audio-Q |
放熱用シリコーングリス | SCV-22 | 固まるタイプ | 1個 | サンハヤト |
スイッチングACアダプタ | NT24-1S2410 | 定格:24V/1A,スイッチングタイプ,ヒューズ内蔵 | 1個 | 秋月電子通商 |
標準DCジャック | MJ-179P | NT24-1S2410用 | 1個 | マル信無線電機 |
リード線 | - | 太目のもの。被覆は、白・黄など明るいもの。 | 1m程度 | - |
アルミ板 | - | 200mm×300mm×0.8mm(厚),重量131g | 1枚 | - |
アルミ線(園芸用) | - | 1.5mm(直径) | 1m程度 | - |
まずLED120個でプロトタイプ作成する。プロトタイプの明るさによって、最終的なLEDの使用個数を決定することにして、とりあえず発注。
1列分仮組し、電流を測定したところ、設計の1.5倍の電流が流れることが判明した。 資料を調査したところ電流は、素子のバラツキや温度によって変動するとのこと。 電流制御用の抵抗が受け持つ電圧の比率が小さい場合、制御能力は小さい。 長時間使用時に不安。
よって、定電流ダイオードによって電流を制御することにした。
どう考えても、120個ハンダ付けするのはしんどい。ちょうど良いタイミングで、パワーLEDというものの存在を知ったので、こちらを使用することにした。
白色LEDは冷たい感じがするので電球色のLEDを使用することにしたが、電球色は白色より暗いので、明るさを稼ぐために電球色と白色を混在させることにした。
電球色8個、白色4個としたが、白色が強い。全部電球色でよかったかもしれない。
気のせいかもしれないが、白色の光は、明るさのわりに暗い感じがする。電球色の方が人の目の特性に合っているのかもしれない。
カバーの付け方で、明るさ感が変わる。局所的に明るいものがあると、周囲が暗く見える。光をうまく拡散させるカバーを付けると、良い感じになりそう。透過率が高くて拡散してくれる軽い素材が必要。
発熱は思ったよりあるが、白熱灯や蛍光灯よりは少ないと思う。放熱用のアルミ板は、手で触れる程度にあたたかい。念の為、紙でカバーを作る場合、アルミ板などに直接接触しないようにした方が良いかも。カバーは、アルミ板から吊るすのではなく、直接天井のフックから吊るす。
夏場はどうなるか、あと半年様子を見てみよう。
残作業は、絶縁コーティングと、もう少しましなカバーを作る事。
入手した、パワーLED。白色と電球色は、レンズの中や極性の記号が異なるので、間違って配線することはなさそう。
白色のLEDは、極性表示が小さい、レンズの中の発光体が小さく見える。
電球色のLEDは、極性表示が大きく、レンズの中が乳白色。
アルミ板にLEDの接着場所や、吊り下げ用の穴あけ位置を記入し、穴あけ後、安全の為、穴と角をヤスリで削っておく。
吊り下げ用のアルミ線の中央をひねって、天井のフックに掛ける輪を作る。
定電流セットを組みたてる。狭いところに面実装するので、視力が落ちていると難しい。部品をクリップで固定しながらハンダ付けした。
天井に、ACアダプタと吊り下げ用アルミ線をぶら下げる。
固まるタイプのシリコーングリスで、LEDと定電流セットを固定する。そこそこシリコーングリスが固まるまで5時間くらい待って、リード線をハンダ付けする。
吊り下げ用のアルミ線を、アルミ板の穴に通し、リード線を押さえるように、アルミ板の外側まで回りこませて固定して吊り下げる(シリコーングリスが万一剥がれても、LEDが落下しないように)。
完成といっても、トレーシングペーパーで作った仮のカバーだし、まだまだ耐久テストをしなければならないという状態。
電子回路部分は、出来合いのものなので、ここでは割愛する。
アルミ板の加工図面をPNGに出力した。
アルミ板の加工図面
アルミ板の加工図面の作図及びPNG出力には、OpenOffice.orgの図形描画を使用した。